突然ですが自分の声って好きですか？
もし嫌いな方がいたら、きっかけはたぶん
小さい頃に自分の声を録音して聞いてショックを受けたのでは無いでしょうか？
これは、あるあるだと思います。
私も例に漏れずその通りでした。
録音した自分の声を聴いて
「なんだ！この藤木君（ちびまる子ちゃんのクラスメイト）みたいな声は？」
と愕然とした記憶が小学生の頃に有ります。
その後、鼻が詰まったような、のっぺりとした低い声を持ってるというコンプレックスを持ち続けていました。
中学一年の登校初日にクラスメイトの女の子から
「なんで変な声してるの？」なんて面と向かって言われた時には
恥ずかしさと、ぶつけようの無い怒りを感じた事を覚えています。
今になると子供の純粋無邪気ってエグいなって思います。
そして、すっかり声変わりが終わった今、どういう声をしているのか？と言うと
さらに野太くて低音になった。
立派な893声です。
例えばＴＶ番組で犯罪組織の内部情報を
知る人を取材した時に、
プライバシーに配慮して音声を変える事ってあるじゃないですか？
そのとき使われる加工音声（ボイスチェンジャーのヤクザ風）を
そのまんま自分の声にしたような感じです。
もし自分がそんな立場になって取材を受けたら、
多分加工無しでイケると思います。
いや、そんな立場なりたくないですけど・・・
その上、活舌が悪いから相手にボソボソと聞こえてしまうから
声量を大きく出して喋らないと相手に伝わりにくいです。
結果ドスの利いた声で威圧するように話さざるを得ません。
ちなみに友人や家族は私の声を聞き慣れているので
声量が小さくても理解してくれます。
それと父親にそっくりの声質で電話口では「どっちか分からない」とよく言われます。
そんな事を自覚しているから社会人になってからは、
声をわざと高くして相手が理解できる最小限の声量で話しています。
会社では電話口で相手に聞こえやすくするように、
わざとよそ行きの声色（こわいろ）で話しているようなものです。
日中ずっとです！
会社の人とプライベートで仲良くなり、
だんだん普通の話し方（ボソボソ声）で接すると、
「えっ？今なんて言った？」とか「なんか元気ない？」
とか言われたりもします。
前置きが長くなりましたが、
ここから先はフィクションです。
先日ラーメン屋に並んでいた時の事です。
いきなり私の前へ女性がが割り込んで来たのです。
今思えば少しスペースを空けて立っていた自分も悪かったです。
その時の状況は私が２０分ぐらい順番待ちをして
やっと列の最初の方まで来たという瞬間です。
私の後ろには２０代くらいのオタク風の若い男性二人が並んでいました。
割り込んで来た女性は３０代くらいのショートカット、
気の強そうな人で、例えるなら（レン〇ウさん）を茶髪にしたような方でした。
あまりにも自然に私の前に立ったので、それが割り込まれたという事に理解が及ばなかったのです。
何か店の関係者かな、一瞬思ってしまいました。
それから、すぐに夫と見られる小太りの男性も無理やり私の前へ立ちました。
ブラックマ〇ネーズの小〇さん風な人です。
そこで初めて「あっ割り込まれた！」と認識する事ができました。
私の性格はおっとりとした平和主義者（日和見事なかれ主義）なので
内心「うわっ！メンドクセー状況なった！」思いました。
と、言うのも私の後ろには並んでいる人達がいます。
彼らの手前、ここで割り込んで来た人を絶対に、
注意しなければならない立場になってしまったのです。
その上私はいい年をしたおっさんです。
わざわざ店員さんに「この人に割り込まれました」
なんてママに泣きつくようにチクる子供みたいなマネはしたくない。
しかも平然と割り込むような人達です。
おそらく中途半端に私が「チョット割り込まないでくださいよ～」
なんて言っても聞く耳を持たないと思われます。
幸いにも店内は活気があってガヤガヤしてたので
他のお客さんたちに注目されないと思い。
そこで私は意を決して言いました。
結構な声量で優しく穏便に注意したのです。
決して通報ギリギリの言葉使いで注意した分けではありません。（笑）
夫婦は一瞬キョトンとした後、氷のように固まりました。
すると女性が何かを思い出したような仕草をし、
店から出て行きました。
すぐに夫と見られる男性もこちらに向かって軽く頭を下げ、
後を追うように出ていきました。
私の後ろに並んでいる人を見るとすぐに目をそらされました。
おそらく周囲にアッチ系の人だと勘違いされたにちがいない。（笑）
自分の声質を利用してしまった。そんな経験をした出来事でした。
最近の世の中は物騒です。
逆切れされて何をされるか分かりません。
トラブルを避ける為ににも店員さんに報告したほうが無難です。
皆さんはマネなどされないように。
重ね重ね言いますがフィクションです。
